ライブ配信アプリLIVE812(ライブハチイチニ)で毎月開催されている「ハンドメイドマルシェ」は、ライブコマース機能(ライブ通販機能)を利用したオンライン販売イベントだ。
出店参加者は100名以上、オンラインのハンドメイド作品販売イベントとしては国内最大級である。
その裏には、新たなビジネスモデルで「コロナ禍で打撃を受けたハンドメイド業界を盛り上げたい」と情熱を捧げるクリエイター達の想いがあった。
そんなハンドメイドマルシェの実行委員長を務めるPeltoさんに、ハンドメイド業界の現状や、ライブコマースを利用したオンラインイベントの可能性についてお話をうかがった。
コロナ禍でハンドメイド業界は最悪の状態に
2020年は新型コロナウイルスで多くの業界が打撃を受け、現在も出口の見えない状態が続いているが、ハンドメイド業界も例外ではなかったという。

ハンドメイド作品の販売イベントも、コロナで立て続けに中止となり、ハンドメイド業界は最悪の状況にあると感じています。
Peltoさん自身も毎年30以上のイベントに出店しているが、新型コロナウイルスの影響で全滅だったそうだ。

大規模イベントで大きなブースを借りて販売するような力のあるハンドメイド店は、イベントが開催されずにいるので、なおさら打撃を受けていると思います。
参加者が「今は外出を自粛すべきだ」と考えるのはもちろんですが、作家側としても、今は「イベントに来てほしい」と言いづらいのが本音です。
ライブコマースはハンドメイド業界の新たなビジネスモデル
そんなハンドメイド業界の暗い状況を一蹴しているのが、LIVE812だと語るPeltoさん。

私自身の話ですが、LIVE812での販売活動を始めてからの売上はコロナ前と同じ、もしくはそれ以上になりました。
このような状況下でも業績を落とさずに活動できているのは、なかなか恵まれている方なのではと思います。
ライブコマースという新しいビジネスモデルで、ハンドメイド作品の売上低迷を打破できることを日本に示したいです。
オンライン日本最大級のハンドメイドマルシェを立ち上げ
ライブコマース機能を搭載し、視聴者がリアルタイムで商品を購入できるLIVE812。
イベントが相次いで中止に追い込まれたハンドメイド業界を盛り上げるべく、Peltoさんをはじめとしたハンドメイド作家陣による、日本最大級のオンラインマルシェが2020年7月に開催された。

LIVE812のリリース当初は、ハンドメイド作家がそれぞれのタイミングで作品を販売していました。
そこで、ハンドメイド販売を活性化させようと思いついたのが、ハンドメイドマルシェだったんです。
リアルイベントのように販売日を揃えることで、視聴者がお財布を持ってイベントに遊びに来ているような機会をつくるのが目的でした。
個々の力は弱くても、多くの作家が一斉に販売を行うことで大きなマーケットになるんじゃないかなと思ったんです。
オンラインマルシェの立ち上げには多くの困難があったと語るPeltoさん。
当初はライブコマースでの取引が未経験だったハンドメイド作家が多く、足並みを揃える苦労が伴ったそうだ。

ハンドメイドマルシェの立ち上げは困難の連続でしたね。
まず、ハンドメイド作家として活動するライバーさんがどのぐらいの人数いるのか、把握するところから始まりました。
まだまだライブコマースを使い慣れていないライバーさん・リスナーさんが多い中で、お客様にお買い物を楽しんでいただけるよう、みんなで足並みを揃えてマルシェ当日を迎えるという準備が大変でした。
ハンドメイド作家一人一人に、販売のレクチャーやアドバイスを行っていたPeltoさん。
自身のノウハウを伝えることに抵抗はなかったのだろうか?

LIVE812にいるハンドメイドライバー全体が、ライブ配信による販売のスペシャリストになることで、どこにも負けないマーケティングを持つ最強チームになっていけたらいいなと考えています。
そのため、LIVE812のライバーさんには自分の得たノウハウを惜しげなくお伝えしています。
ハンドメイドマルシェは2021年1月現在で5回目を迎えたが、ライブコマースを利用した販売のノウハウを学んでいけたと語るPeltoさん。

毎月ハンドメイドマルシェを開催することで、私を含むライバーさんの1人1人が、販売のノウハウやテクニックを学んでいくことができているのではないかなと感じています。
ライブコマースでの購入に慣れたお客様も増えて、1回目の開催よりも取引がスムーズになってきました。
ライブコマースを使った販売・イベントの魅力

ライブコマース機能を利用したLIVE812のハンドメイドマルシェ。
このようなオンラインイベントには、リアル開催のイベントとは異なる2つの魅力がある。
ハンドメイドマルシェで発見した新たな可能性をPeltoさんと紐解いていく。

オンラインでのハンドメイドマルシェは、コロナや悪天候による影響で開催の有無を問われることも無く、感染のリスクもありません。
またリアルのイベントでよくある、悪天候で客足が鈍るという心配もありません。
今回、福井の豪雪で車が出せず、外出できない状態だった私でも、家の中で安心してマルシェを開催して販売することが出来ました。
それに地域差もないので、全国各地のハンドメイドライバーの作品をリアルタイムで観て、知って、交流してお買い物ができるのもライブコマースの魅力だと思います。
また、ライブ配信を通した作品販売ならではの可能性を発見したPeltoさん。

ライブ配信を利用したハンドメイド作品の販売は、自らブランドを育てていきやすいのも魅力です。
作品の良さだけではなく、ライバーのエンターテインメント性や、タレント力でも商品をブランディングしていけます。
ライブ配信を通してファンを獲得することは、顧客の獲得だけではなくハンドメイド作品の商品価値を高めていくことにも繋がります。
2020年は土壌づくり、2021年はマーケット拡大の年に
ハンドメイド業界が発展する、新たな可能性が詰まったLIVE812の「ハンドメイドマルシェ」。
2020年は立ち上げ・運営に尽力した1年、そして2021年はマーケット拡大が目標の年になるそうだ。

去年はハンドメイドマルシェの立ち上げや、土壌づくりがメインでしたが、2021年はハンドメイドマルシェをより一層大きな市場にしていくのが課題です。
毎月開催だとマンネリ化は避けられないので、ハンドメイドマルシェが賑わうような仕掛けをしていきたいです。
そのためには、新しい顧客獲得も鍵になってくると思います。
コロナが落ち着いてきた時に、LIVE812のハンドメイドマルシェをリアルイベントとして開催したいですね。
LIVE812で開催されている日本最大級のハンドメイドマルシェが、ハンドメイド業界発展の原動力となる日も近いかもしれない。
そんなハンドメイドマルシェは、2021年2月に6回目が開催される予定だ。
ハンドメイドマルシェ開催情報
日時:2021年2月6日(土)、7日(日)の2日間
場所:LIVE812アプリ内
LIVE812で活動するハンドメイドライバーが多数出店予定!
ライバープロフィール

Pelto
ハンドメイド作家兼ライバー、デザインと実用性を兼ね備えた作品を多数手掛けている。
LIVE812では作品だけでなく、自身の明るいキャラクターでも人気を博している。
Peltoさんのハンドメイド作品は、LIVE812の商品一覧より購入可能。
ライバー名 | Pelto |
ID | @pelto-nori |
配信時間 | 不定期 ※アプリ内で告知 |
@Pelto_Handmade |