突然ですが、雑貨やアクセサリーに使われる「銅」ってどんな素材かご存知ですか?
金や銀のアクセサリーに比べると、銅アクセサリーは目にする機会が少なくマイナーな存在かもしれません。
しかし、銅には他の素材にはない沢山の魅力が隠されています。
そんな銅が持つ魅力を、アクセサリー作家、Mayu♡Sariさんにたっぷりとお聞きしました!
また、銅のキレイな色を復活させる簡単なお手入れ方法も教えていただいたので、後半で紹介します。
銅が持つ3つの魅力
銅には、まだあまり知られていない多くの魅力があると語るMayu♡Sariさん。

この機会に、銅が持つ良さを知っていただきたいですね。
まずは、銅が持っている良さを3つ挙げて深堀りしていきます。
銅が持つ3つの魅力
- エイジングによる色変化
- 肌馴染みの良さ
- 抗菌、消臭作用
エイジングによる色変化・風合いを楽しめる


銅は身につけることで、汗や皮脂に反応してエイジングしていきます。
革のように色の変化を楽しむことができる素材なんです。
エイジング加工をすることで、最初からくすみのある状態を出すこともできます。

どのぐらいの期間で、何色から何色に変化するんですか?

季節や身に付ける頻度など、色が変わるまでの期間は人によってバラバラなんです。
毎日身につける方だと、夏場で約1ヶ月、冬場で約3ヶ月目からピンクゴールドからブラウンへ変化していきます。
使い続けることで、革のように色が変化していく銅。
色の変化を楽しむ上で、革とは違うポイントもあるそうです。

銅は革と違って、元の色へ簡単に戻すこともできるので、お手入れでずっと同じ色を楽しんでいただけるのも魅力ですね。
自分の体にあった色を見つけていただきたいので、最初は自然なピンク色で販売しています。
※銅を元の色に戻す方法は後半で!
肌馴染み、付け心地が良い


銅は熱を吸収する素材です。
付けた時に、体温を吸収して肌によく馴染む付け心地になります。
また銅が持つ色にも、金や銀にはない魅力があるそうです。

あとは、銅が持つピンクゴールドの色も肌に馴染みやすいですね。
アクセサリーを普段付けない方でも、付けやすいカラーになってます。
抗菌、消臭作用がある

「銀イオン」って言葉を聞いたことがありますか?
実は銅にも「銅イオン」が含まれていて、抗菌や消臭の作用があるんです。
私のライブ配信では、リスナーさんと銅を使った時に感じられた消臭効果などを意見交換する時間を設けています。
リスナーさん数名からいただいた感想ですが、トイレの排水タンクに銅を設置すると2ヶ月経っても便器に黒ずみがつかなかったそうです。


銅雑貨は、消臭剤や抗菌剤よりもデザイン性が高いですよね。

デザイン性と防臭や抗菌効果を両立できるのも、銅の魅力ですね。
他にもリスナーさんからは、「マスク用のハンガーや、ゴミ箱用に作った銅雑貨を使ったら臭いがなくなった」ともご報告いただいています。
銅を使ったおすすめ雑貨・アクセサリー4選
銅の魅力を活かしたおすすめの銅雑貨や銅アクセサリーをMayu♡Sariさんにお聞きしました!
環境に優しい「銅ストロー」


最近はプラスチックストローを廃止して、紙ストローを使うお店もありますが、銅製ストローはゴミが出ないのでより環境に優しいです。
ストローを使えばマスクを外さずに飲めるし、銅自体に抗菌作用があるので、この時期だからこそ安心して使えると思います。

確かに、この時期だからこそ銅が持つ抗菌作用には注目ですね。

そうですね。
最近、銅の抗菌効果は大学の研究者や医療関係者の方からも注目されています。
抗菌効果を活かした銅製品も色々と登場しています。
どこにでも付けられる「防臭アイテム」

銅の防臭作用を活かした、どこにでも引っ掛けられる防臭アイテムを販売しています。


車の中に引っ掛けられるキャッチャーや、お子さんのランドセルに引っ掛けられるようなチャーム型の物、ライブ配信でオーダーしていただければ用途に合わせたデザインでお作りします。
銅を身近に感じられる「カチューシャ」


カチューチャは、オシャレしながら銅が持つ作用や風合いをより身近に感じていただけます。
ライブ配信では、多くのリスナーさんにご購入いただきました。
抗菌効果を利用した「マスクフィルター」

銅製のマスクフィルターを新しく製作しました。
細い銅の繊維をフィルター状に編んだもので、不織布マスクなどに乗せて使うタイプと、布マスクの中に直接入れていただけるタイプを作っています。


銅製のマスクフィルターは、メディアなどでも紹介されて話題となっています。
マスクに抗菌作用の高い銅を入れることで、普段使っているマスクをより安心できるものにしていただければと思います。
Mayu♡Sariさんの銅アクセサリー・雑貨はLIVE812の配信内でご購入いただけます。
Mayu♡Sariさんが手掛けるおすすめ銅アクセサリーは、こちらの記事でも紹介しています。

銅・金・銀・真鍮の違いとは?

銅と、金や銀など他のアクセサリーに使われる素材との違いについても詳しくうかがいました。
比率によって価値の変わる金
金のアクセサリーは、ほとんどが金と銅、また他の金属を混ぜて作られています。
金の含有量によって、色合いや価格が変わります。
【金の含有量】
k18(18金)→約75%
k10(10金)→約42%
※金の含有量が高いものほど高価

金は、シルバーや真鍮に比べると色の変化は少なくて、使い続けてもほとんど色が変わらないです。
ただ、金の含有量が低いアクセサリーはくすんだ感じに変化するかもしれません。
取り扱いが難しい銀
銀は取り扱いが難しいため、使う人によって好みが別れる素材だそうです。

シルバーは汗や温泉などに含まれる硫黄に反応して、黒に変わっていきます。
黒ずみが起こりやすいので、取り扱いが難しい素材です。
銀も純度によって価値が変わります。
アクセサリーに使われるのは「SILVER925(銀の含有量92.5%)」が主流ですが、銀の含有量が少ない製品もあります。

SILVER925のシルバーアクセサリーは比較的高価ですが、他のシルバーは値段がピンキリです。
入手するのが難しい銅

銅も銀も色が変化する素材ですが、色変化の過程が違います。
銅は、銀よりも色の変化を楽しんでいただける素材です。
色変化の過程
銀:銀色→黒色
銅:赤褐色→褐色→暗褐色→黒褐色→緑青色
しかし、純度100%に近い銅は、一般の方では入手するのが難しいそうです。

純銅は、他の素材よりも仕入先のルートが限られています。
銅線はホームセンターにも販売されているんですが、銅の純度が低いので抗菌や消臭の作用が期待できません。
私はありがたいことに、特殊なルートから仕入れることができているのですが、一般の方が仕入れるのは難しいかと思います。
銅の配合量で色が変わる真鍮、砲金
真鍮(しんちゅう)や砲金は、銅と他の金属を混ぜ合わせた合金で、銅の配合量によって色が変わる素材です。
銅と同じく、色の変化があります。
銅の色を元に戻す簡単お手入れ方法
Mayu♡Sariさんから、変色した銅アクセサリーの色を戻す方法を伝授していただきました!
クリーニング用のビネガーウォーターを作ります。
水とお酢の割合は、水3に対してお酢1です。
徐々に銅のくすみが取れて、ピンクゴールドの色に近づきます。
※水とお酢で作った液は4〜5回使えます。
ビネガーウォーターに浸けた後は、水洗いをしてしっかりと乾かしてください。
乾かさないと金などは錆びる可能性があります。
くすみが強い場合は、お酢をつけた歯ブラシで磨いてみましょう。
歯磨き粉を使って磨く方法もありますが、研磨するので表面がザラッとした仕上がりになります。
入れられるアクセサリー
- 金のアクセサリー(アクセサリーの一部に金が使われているもの含む)
- 真鍮のアクセサリー
- 宝石のついたアクセサリー(※パールを除く)
- レジン加工したアクセサリー
入れてはいけないアクセサリー
- 銀のアクセサリー(アクセサリーの一部に銀が使われているもの含む)
- 革が使われているアクセサリー
- パールのついたアクセサリー
くすんだ色の銅アクセサリーを、ビネガーウォーターに2時間ほど浸けておくことで、元のピンクゴールドに戻すことができます。
Mayu♡Sariさんによると、寝る前に浸けて一晩置き、翌朝取り出しても問題ないそうです。
銀のアクセサリーはビネガーウォーターに浸すことができないので、シルバークリーナーでクリーニングしてください。
銅の魅力、あなたも感じてみては?
銅が持つ魅力について銅アクセサリー作家、Mayu♡Sariさんのお話をもとに紹介しました。
銅製品が気になった人は、生活のどこかにぜひ取り入れてみてください。
ライバープロフィール