LIVE812のライバーが頂点を目指す「トップライバー決定戦」。
シリーズ「トップライバーインタビュー」は、多くのファンから支持を集めるライバーさんのインタビュー企画です。
今回は、LIVE812主催のイベントやラジオでMCを多く務める人気ライバーの佐助さんに、ライブ配信との出会いや、活動中のエピソードについて話をうかがいました。
人生を変えたチャップマン・スティックとの出会い
佐助さんがLIVE812のライバーとして活躍するようになったきっかけは、チャップマン・スティックという楽器との出会いまでさかのぼります。

チャップマン・スティックを初めて聞いた時はビビりましたね。
ギターよりも弦が多くて、一人で弾いているとは思えない音色で、化け物みたいな楽器だと思いました。
僕もチャップマン・スティックを弾いてみたくなって、演奏会の終了後に奏者へ連絡先を教えてもらい、色々と教えてもらいました。
驚きの行動力。しかし、佐助さんのチャップマン・スティックへの興味は、これだけに留まりませんでした。

チャップマン・スティックが欲しくなったんですけど、アメリカでオーダーメイド生産されている楽器なので、日本では買えなかったんです。
1本50万円ぐらいするんですが、持っていたギターを全部下取りに出して購入しました。
買いたいってメールしてから届くまでに4〜5ヶ月かかりましたね。
40歳、会社員を辞めたらご縁でライバーに
チャップマン・スティックとの出会いにより、佐助さんの人生は大きな転換期を迎えます。

去年まで20年ほど会社員だったんです。
システムエンジニアとして働く傍ら、ギタリストとして地元でライブをしていた時期もありました。
正直、20年の会社務めで鬱憤が溜まっていましたね。
そんな負の感情と、チャップマン・スティックに出会った衝撃のバランスが崩れて、思いきって会社を辞めました。

それで演奏家を目指されたんですか?

そうですね。
でもその時は、先がどうなるかなんて分からなかったです。
「とりあえず辞めてみた」みたいな(笑)

20年務めていた会社を辞めた佐助さん。その後、さらなる出会いが訪れます。

もっと好きなことをやりたいと思っていたら、当時同じスポーツジムに通っていた会員から、LIVE812のライバーにならないか誘われたんです。
その時の僕は、身軽で前向きな気持ちになっていたので、来たものに関しては全部手を挙げようと思っていました。
ただのご縁ですよね。
会社を辞めたタイミングと、たまたま誘われたタイミングが重なって。

思い切りましたね。

何をするにしても、思いきらないといけないのかなって。
やると決めた時は、ダメでも良くても結果を出してみたいんですよ。
まず結果を出さないと、悔しさも喜びもないし。
やってダメだったら、その時考えたらいいじゃんって思います。
こういう考えって自己啓発本によく書かれてますけど、読むだけじゃなくてやろうよってモードに入っていましたね。
ライバーになって「いい意味で悩みっぱなしになった」

会社員を辞めてライバーとして走り出した佐助さん。ライバーになってからは思い切るのが楽しくなったそうです。

会社員からライバーになって、生活に変化はありましたか?

これ言っちゃうと悪い解釈をされるか心配なんですが、時間と曜日の感覚はなくなりましたね。
もちろんいい意味です(笑)
「どうしたらライブ配信が盛り上がるだろう」「どうしたら楽器がうまくなるだろう」って全部本気になってくるんです。
ずっとライブ配信に夢中になっているから、いい意味で悩みっぱなしになりました。

そのぐらい夢中になるものができたってことですか?

そうですね、会社員時代よりも悩みの数は増えたと思います。
悩みは増えたけど、ネガティブな悩みはなくなったんです。
もちろん大変なこともありますけど。
ポジティブな悩みだから、頭を抱えたりすることはないですね。

今「会社員に戻ってもいい」って言われたら戻りますか?

戻りません(即答)
ライブ配信は、その人の生き方に合わせてできますからね。
僕もタイミングがズレていたら、会社員をしながら毎日1時間だけ配信をするライバーだったかもしれません。
ここまでライバー1色になったら、会社員に戻れないし、戻りたくもないですね。
失態を晒したデビュー配信、救ったのはリスナーの温かさだった

ライバーとしての初配信、当時のエピソードについて話をうかがいました。

デビュー配信は失態を晒してしまいましたね。
機材を繋いで配信したんですけど、楽器の音が出なかったんです。
なのに、続々と人が来て頭が真っ白になりました。
チャップマン・スティックの音色を聞いてほしかったのに、ただ長い棒を持っているお兄さんになっていましたね。
結局20分ぐらい音が出なくて、「頑張れ」「また今度聞きに来るね」ってコメントをたくさんもらいました。

配信後の感想はいかがでしたか?

初めてライブ配信をした時の感想は、路上ライブみたいだなって思いました。
配信中は多くの人が通り過ぎて、中には立ち止まって見てくださる方もいて。
配信を続けていくうちに、リスナーの温かさを実感するようになったと語る佐助さん。

ライブ配信を続けて気づいたんですが、トラブルってつきものなんですよ。
トラブルが起きるとテンパっちゃう人が多いと思うんですけど、おのずとプチトラブルには強くなりましたね。
それに、LIVE812のリスナーさんが温かいので救われています。
嬉しい瞬間はライブ配信中に毎日起きている

ライブ配信をしていて、最も嬉しかった瞬間はいつですか?

とりわけ大きなエピソードではないんですが、僕のライブ配信を見てくれた人から「楽しかった」「生活の一部になった」って言葉やお気持ちをいただいた時に、やっててよかったなって思います。

ライブ配信をしていて「毎日のように嬉しい瞬間がある」と語る佐助さん。

自分が会社員だった時は、音楽や笑いに救われたことが何度もありました。
だから「自分の演奏で癒やされたら、くだらないことで笑ってくれたらいいな」ってコンセプトで配信をしています。
自分のコンセプトがリスナーに伝わって、リスナーからリアクションが返ってくることが毎日嬉しいですね。

逆にライブ配信をしていて苦労したことはありますか?

「ライブ」と「ライブ配信」の違いを理解するのに時間がかかりましたね。
ライブは限られた時間とシナリオの中で曲やMCをやるんですが、ライブ配信は必ずしもそうではなくて。
僕は「ライブ」しか知らなかったんですよ。
最初の方は、自分がやっていることとリスナーの反応に違和感がありました。
「ライブ」と「ライブ配信」の違いについて、詳しく教えてくださいました。

60分中の40〜50分って、普通のライブだったらクライマックスじゃないですか。
でもライブ配信だと、そのタイミングで入ってきた人にとってはまだ1曲目なんですよ。
だから、新しく来てくれたリスナーをいかに巻き込むか試行錯誤していました。
今でも完璧ではないんですけど、違いがわかってくるとライブ配信が面白くなってくると思います。
LIVE812で自分の居場所を見つけられた
LIVE812主催のイベントや、ラジオのMCに抜擢されることが多い佐助さん。
ご自身の近況について話をうかがいました。

9月から僕がMCのラジオ番組『LIVE812 presents #浜松応援隊(FMHaro!)』の生放送が始まりました。
あとはライバー主催の大喜利イベント、お笑いイベント……なんか812の中でイベントの司会をすることが多くなりましたよね。

MCのポジションについてはどうお考えですか?

周りから求められてるし、自分も楽しんでやっているので、喜んでやりますって感じですね。
ライバーをはじめた当初は、演奏家の方面で活動していくつもりでした。
7月に開催された24時間配信リレーで、大喜利コーナーの司会を任された時に、「しゃべりも面白いじゃん」っていう目で見てくれる人が増えた気がします。
自分ではそんなつもりなかったんですが、楽しくやろうとしたら結果的に面白くなったんでしょうかね。
24時間配信リレーの反響から、8月12日に開催された「812の日」では総合司会を任されることに。

「812の日」はトラブルの連続で、見ている人のテンションが下がらないように場繋ぎをする地獄の1日でしたね(笑)
でもあの日を乗り越えてから、「この人司会系だよね」って話が出るようになりました。
そこからご縁があり、ラジオ(前述)の話もいただきました。
MCが夢ではなかったんですけど、いろんな人と交流するうちに、新しい自分の居場所を見つけられたんだと思います。
ライブ配信を通して、今まで気づかなかった魅力を引き出してくれたと語る佐助さん。

僕とは逆パターンの人もいると思うんですよ。
最初はしゃべりだけで活動していたライバーがちょっと歌ってみたら「コイツ上手いじゃん」ってなって、歌のイベントに出る方もいるんじゃないでしょうか。
初期から観てくれているリスナーさんは、全ての活動を応援してくださっているので、自分の中ではこだわりがなくなりました。
これからも、やれることはなんでもやろうと思っています。
ライブ配信を続けると夢も変化した

佐助さん自身の夢について、お話をうかがいました。

最初は演奏家として飛び込んだ世界ですけど、気づいたらやらせていただくことが増えて、夢自体も変化しています(笑)
もちろん演奏はうまくなりたいし、ラジオをやらせてもらえるなら地元で1番の番組にしたいし、LIVE812も大きくしていきたい。
今は、夢の軌道修正をしながらやっているのが本音ですね。
ただ、与えられた場所・やっていることは全部うまくいけばいいなって思います。
今後の夢については欲張っていきたいと語る佐助さん。
最後に、これからトップライバーを目指す方々、そしてファンの方へメッセージをいただきました。

トップライバーになるために重要なことって何でしょうか?

ライブ配信は、自分の熱量が画面越しに伝えられるかが大事だと思います。
絶対に言えるのは、自分の力だけではトップライバーになれないということ。
リスナーさんの応援してくれるお気持ちがあってこそです。
言葉なのかパフォーマンスなのか、それともビジュアルなのか。
どうやったら1番自分の熱量を伝えられるかはその人次第なので、悩み続ける必要がありますね。

最後に、佐助さんのリスナーの方へメッセージをお願いします!

楽器の演奏とトークを中心に、LIVE812の中でいろいろなことにチャレンジさせていただいています!
これからも、応援よろしくお願いします!
ライバープロフィール

ライバー名 | 佐助🐥 |
ID | @sasuke-liver |
配信時間 | 火曜〜土曜 12:00&21:00 (日・月に不定期配信あり) |
@ShiShiKoR | |
出演 | 毎週木曜19:00〜『LIVE812 presents #浜松応援隊(FM Haro!)』など |