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「より多くの人が楽しめる配信を」手話ライバーnatsuが表現するバリアフリーなライブ配信

LIVE812のライバーが頂点を目指す「トップライバー決定戦」。
シリーズ「トップライバーインタビュー」は、LIVE812の最前線で活躍しているライバーの過去・現在・未来に迫るインタビュー企画です。

今回は、手話を使ったライブ配信でリスナーの心を掴むnatsuさんに、ライブ配信の楽しさや、活動の中で印象的だったエピソードをお聞きしました。

目次

手話を使ったトークや歌を披露するnatsuさん

ライブ配信では、声と手話を使いコミュニケーションするnatsuさん。
現在のスタイルを確立された理由についてうかがいました。

natsu

ライバーになったのは、手話に興味を持ってもらうきっかけを作りたかったからです。

「手話を勉強したい!」って思ってもらえる人が増えたら、耳の不自由な方が過ごしやすい環境になるんじゃないかって思いました。

私1人の力ではダメかもしれないけど、少しでも手話を学ぶきっかけづくりができたらいいですね。

活動にあたって、ライブ配信を選んだ理由は「リアルタイムで会話ができるから」だったそうです。

natsu

他のSNSは、自分が気づいて返信するまでにどうしてもタイムラグがありますよね。

ライブ配信みたいにリアルタイムで会話できたら、観てくださる方との距離をもっと縮められるんじゃないかと思ったんです。

特にLIVE812は、ライブ配信アプリの中でもリスナーさんとの距離が近いので、家に遊びに来たような感覚で観ていただけるんじゃないかなと感じています。

ろう者との会話で培った“生きた”手話

リスナーさんとは手話でもコミュニケーションを取っているnatsuさん。
スムーズな手話はどうやって学んだのか、ご本人に手話の勉強法を聞きました。

natsu

手話を勉強し始めて2年目になるんですけど、手話サークルや講習会は時間の関係で全く行けなくて。
手話のテキストも読むと眠くなるので、1回も開いてないです(笑)

普段から手話を使う方が集まるカフェへ行って、手話で会話をしながら正しい表現方法を教えてもらっています。

あとは手話が得意な健聴の方と、聞こえない方とも意思疎通できるような表現方法を教えてもらったり、あえて手話だけで会話したりして勉強しています。

編集部

実際に手話でコミュニケーションが行われている場所へ行って、手話を身につけられているんですね!

カフェでは初対面の方とお話をされるんですか?

盲ろう者がコミュニケーションに使う「触手話」で会話するnatsuさん
natsu

全くの初対面ですね。
でも本当はすごく人見知りなんですよ、最初に声をかける時は緊張しましたね(笑)

でも私から話しかけないと伝わらないから、「今手話を勉強しているので、良かったらお話してください」って声をかけていましたね。

今はコロナの影響で行けていないですが、前は2ヶ月に1回行ってお話させてもらってました。

以前、natsuさんは友達から「手話は直接聞こえない人と話すのが一番上達する」と教えてもらったことがあったそうです。

natsu

自分がどのぐらいのレベルなのかを試すために、去年手話検定を受けたんです。
3級に合格して、自分の自信につながりましたね。

それからもずっと手話の勉強を続けています。

手話を勉強するきっかけとなった苦い思い出

natsuさんが手話を勉強しようと思ったのは、ある女性と疎遠になってしまったことがきっかけだったそうです。

natsu

20歳ぐらいの時、10人ぐらいでいつも遊ぶ仲間の1人に、聞こえない女性がいました。

彼女とは筆談でコミュニケーションを取っていました。
でも仲間の中には、筆談が面倒だと感じてしまう子がいたり、彼女の声に違和感を感じる子がいたんです。

私は、彼女を助ける方法はないのか考えました。
ただ当時は、手話っていう会話の方法自体を知らなかったんです。

何もできないうちに、彼女や他の仲間とはだんだん疎遠になってしまいました。

ろう者の友達が仲間はずれになったことに、ずっと違和感を感じていたnatsuさん。
それから15年後、思わぬところから手話と出会うことになります。

natsu

それから15年ぐらい経ってから、遊びで始めたTikTokで「手話歌」を知りました。

「は〜面白い!」って思いましたね。
手話を使って人に気持ちを伝えるのってすごいなって感動しました。

natsuさんの手話歌

たまたま見かけた手話歌の投稿から、手話を学んでみたいと感じたnatsuさん。

natsu

もし私が手話を始めたら、いつか彼女に会った時に、今度は手話で会話できるんじゃないかと考えました。

彼女の連絡先は知らないんですが、ろう者の方は情報をキャッチするためにSNSを使う人が多いというのを聞いたことがあるので、どこかで見つけてくれた時に連絡をくれないかなって期待しています。

もしつながることができたら、そしてもし会えたなら、今度は手話で話したいですね。
そんな希望を持って、SNSには手話歌を投稿し続けています。

リスナーとの距離感、一体感に感動

natsuさんが、LIVE812での活動で印象に残ったエピソードについてお話をうかがいました。

natsu

ライブ配信を始めてすごいなと思ったのが、私の配信に興味を持ってくださった他のライバーさんが、手話の勉強を始めてくれたことです。

私がライバーさんの配信を観に行った時に、「どう?これ合ってる?」って手話をやってみてくれたことがすごく嬉しかったですね。

手話を広めるきっかけを増やしたいと思っているのが、私だけじゃなくて他のライバーさんもいることに感動しました。

また、リスナーさんとの印象的なエピソードを明かしてくださいました。

natsu

ライバーを始めて感じたのは、リスナーさんの結束力ですね。

「今日は落ち込んだ」ってコメントしてくれたリスナーさんに対して、私だけじゃなくて他のリスナーさんもみんなで励ましてくれるんです。

他のリスナーさんが遊びに来てくれた時には挨拶をしてくれますし、もちろん初見の方もあたたかく迎えてくれます。

リスナーさん同士は顔も知らない方なのに、お互いに優しい言葉をかけあえるような関係性に感動させられます。

少しでも手話を身近に感じてもらえたら

言葉と手話で多くの方とコミュニケーションをされているnatsuさんですが、今後のライブ配信でやってみたいことについてうかがいました。

natsu

まだリスナーさんには言っていないんですけど、natsuのオリジナルブランドを作りたいと思っています。
私やリスナーさんとの絆やつながりを、ライブ配信以外でも感じてもらえたら嬉しいですね。

あと私は歌うことが好きだから、これからもたくさん歌っていきたいです。
手話歌を通して、もっと手話を知ってもらうきっかけを作っていきたいと思っています。

natsu

でも基本は変わらないです(笑)

普通の友達のような雰囲気が私の配信の見どころでもあると思うし、今後もリスナーさんとの距離は近いままでいたいですね。

その中で、手話の表現や面白さも広げていけたらなって思います!

編集部後記

natsuさんはこのインタビュー中も、ずっと手話も交えてお話くださっていて、手話への愛が伝わりました。
ライブ配信でもずっと手話を使われているので、簡単な単語から少しずつ覚えていけそうです。
皆さんもnatsuさんの配信で、ぜひコミュニケーションの楽しさを発見してみてください!

ライバープロフィール

natsu

手話検定3級取得のライバー。
LIVE812では、聞こえない人も観て楽しんでもらえるよう、手話を使ったトークや歌のライブ配信を毎日行っている。

ライバー名natsu🎱
IDnanana.0714
配信時間毎日22:00頃
※タイムラインで告知
TikTok@na.tsu_0714
Twitter@natsu34385428
Instagram@natsu_shuwa
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