個性豊かなLIVE812のライバー、中には「こんなライバーもいるの?」と驚かれる異色の経歴を持つ人も。
シリーズ『七色に光るライバーたち』では、彼ら・彼女らがなぜLIVE812のライバーになったのか、ライブ配信を通して何を伝えたいのか、ライバー1人1人の想いに迫ります。
今回は、コミカルなキャラクターで歌の楽しさを伝えるボイストレーナー、マキのカゲキなショータイム(以下:マキ)さんにお話をうかがいました。
歌えるコミュニティを作るボイストレーナー

インタビュー早々、「脱ぎましょうか?」と提案するマキさん。
すでにエンジン全開のマキさんに、編集部は早くもタジタジに。

異色のジャンルに関しては自信があります。
私を文章にするとどうなるの?
最初に、マキさんご本人から自己紹介をしていただきました。

こう見えて、ボイストレーナーです。
普段の配信ではユーモア全開でお届けしていますが、ボイストレーニングの話になると、うんちく野郎になっちゃうんですよ。
ライブ配信の外では、場末のスナックを借りて「まきの歌広場」という教室を開いています。
スナックがオープンする時間になると、生徒さんやスナックのマスターでライブ配信をしながらカラオケする会を元々やっていました。
LIVE812では、「自分の歌を歌うマキの歌広場」という自分らしく歌えるコミュニティを作っています。


ボイストレーナーの方でいらっしゃることをすっかり忘れていました(笑)

ただ、カラオケの先生として活躍したいわけではないので、「ボイストレーナー」って肩書きはしっくり来ないですね。
自分の配信はショータイムだから、いろんなシーンを見せることで歌う楽しさを伝えていきたいんですよ。
だから、「歌劇エンターテイナー」とでもいいましょうか。
「マキのカゲキなショータイム」名前の由来
ボイストレーナーであり、歌劇エンターテイナーのマキさん。
ライバー名は「マキのカゲキなショータイム」ですが、コミカルなライバー名にした理由についてお話をうかがいました。

元々は、教室と同じ「まきの歌広場」って名前にしていたんです。
今の名前に変更したのは、2〜3ヶ月前ですね。
「おしゃべりしすぎクッキング」というお昼の配信をしていたら、ギタリストライバーのジュンハナダテさんから「まきの歌広場は、配信内容と合ってないから変えた方がいい、歌は俺らに任せてくれ」と言われたんです(笑)

確かに歌広場って名前で、開いてみると面白トーク配信だったらびっくりしますよね(笑)

柿の種って、ピーナッツが多すぎたら嫌じゃない?
柿の種もあくまで柿の種がメインで、ピーナッツは少しでいいよって言われたんです。
芸人だと思って歌を聴いたらうまかった!という驚きも面白いかと思って名前を変えることにしたんです。

新しいライバー名をリスナーさんに募集したところ、「マキの歌劇な笑タイム」という案にピンときたそうです。

「マキの歌劇な笑タイム(読み:マキのカゲキなショータイム)」ってパッと見た時に読みにくいだろうなと思って、カタカナにしました。

カゲキの漢字は「過激」ではなく、「歌劇」だったんですね!
保育士からボイストレーナー・ライバーへ
ではマキさんは、なぜライバーを目指すことになったのでしょうか。

今年の3月までは保育士をしていました。
当時から朝礼でよく「私語が多い」って注意されてましたけどね(笑)
ただ、10年ボイストレーニングをずっとやっていたから、歌の楽しさをもっと伝えたくなったんです。
保育士も素敵な仕事だけど、このまま保育士を続けるのは私らしくないと思いました。

こうして、マキさんは保育士からボイストレーナーへと転身されます。

子供の手が離れた時ぐらいから、歌広場(大人向けボイストレーニング教室)の活動をはじめました。
最初はFacebookで人を集めていたんですが、なかなか人が集まらなくて。
どうにかして私を求めている人とマッチングできる方法はないだろうかと悩んでいた時に、Twitterからライブ配信をしないかと声をかけていただきました。

怪しさとか感じませんでした?

最初は詐欺だと思って怪しいと思ってましたよ。
でもライバーの講習に参加してみると、ライブ配信こそが自分のやりたいことを伝えたり、自分の夢を洗い出したりする最適な方法だと気づきました。
「うまくいかなかったら保育士に戻ろう」と思ったけど、リスナーさんからいただく期待の声が、私を支えてくれるようになりました。
今では、保育士に戻る気がほとんどなくなりましたね。
歌を伝える手段にライブ配信を選んだ理由

でも、歌を多くの人に伝えるならライブ配信アプリではなく、動画サイトを使う選択肢もあったんじゃないでしょうか。

動画では私のボイストレーニングの核心を、伝える自信がなかったんです。
私のことを文章で表しにくいみたいにね。
Youtubeにボイストレーニングの動画が何本か上がっているんですが、普通すぎてクッソつまんないですよ。
逆にライブ配信はすごく自分と合っていると思います。
私に興味を持っていただき、私のもとへ会いに来てくれる人がいればいいなと思っています。
「歌は心が8割」いい歌の条件とは?

私が伝えたいことは歌の技術じゃないんです。
これです、これ。


歌というのは自分の見せたいところではなく、見えちゃうところが伝わるんですよ。
自分の心を埋めたい人、自己満足でステージに立つ人の歌は人の心に届きにくいんです。歌はコミュニケーションの手段ですから。
「キレイな私を見て」「私可愛いでしょ?」「上手いでしょ?」っていう歌を聴いて感動がありますか?また聴きたいですか?

聞きたくないですね。

歌は心が8割なんです。
例えば「私は歌で人を元気にしたい」ってガムシャラに歌う人は、技術がなくても心に届きます。
心が技術を引っ張っていくんですよね、歌だけじゃなくてどんなジャンルにも言えることだけど。
高音やビブラートが出ていたとしても、それは決していい歌じゃないんです。
では「いい歌」とはどういったものなのか、マキさんに尋ねました。

いい歌はね、もう一度聴きたいと言わせる歌であり、もう一度会いたいと思わせること。
「どんな歌だったらもう一度聴きたいと言わせられるか」を考えることが大事なんです!
ここを狙わないと、1万回練習しても意味なんてありません!

あれ……?今ボイストレーニング始まってます?

始まってます、これボイストレーニングの導入部分です(笑)
コミカルにふるまうのは本心を話す場所をつくりたいから

マキさんがライブ配信の中で、コミカルに振る舞う理由。
それは、心から歌いやすい環境づくりのためだそうです。

本当の心を出すのはすっごく恥ずかしいけど、みんなが観たいのは取り繕っていない部分。
心を丸裸にできる場所をつくるのが大事で、私がふざけたり面白いことをするのは、みんなが本当の心や正直なところを話してくれる場所をつくりたいからです。
正直になれなかったら、いつまで経っても歌なんて歌えないですよ。

そんな理由が!
リスナーが緊張せずに振る舞えるようにするためだったんですね。

ただおちゃらけているライバーだと思っている人もいるんじゃないかと思います。
私はふざけることで餌を撒いているので、それに興味を持ってもらえているならつかみはOKですね(笑)
100万人の人に自分らしい歌を歌ってほしい

マキさんが考える、今後の夢についてお話をうかがいました。

歌を歌う楽しさをみんなに感じてもらいたいです。
「自分の歌は下手なんじゃないか」って思い込んでいる人が意外と多くて。
特に日本人は、自分の想いを発することを恥だと思っている文化が根付いている部分があります。
マキさんがライバーとして掲げている目標は「100万人の皆様に自分らしい歌を歌う喜びを届ける」ということ。

歌が苦手だと感じている人たちに巡り合って、歌の楽しさを伝えていけたらと思っています。
そのために、もっと多くの人に出会っていきたいですね。
あと、私の作った歌をたくさんの子供たちに聴いてもらえたら嬉しいなと思っています。
いつか憧れの歌番組で放送されることも、私の夢の一つです。
ライバープロフィール

ボイストレーナー(歌劇エンターテイナー)。
ボーカル教室「まきの歌広場」で歌う楽しさを生徒に伝えている。
LIVE812では、お掃除配信や料理配信など枠にとらわれない配信内容と、持ち前の明るいキャラクターでリスナーに元気を届ける。
ライバー名 | マキのカゲキなショータイム |
ID | makiuta |
配信時間 | 5:00〜 お掃除配信 13:00〜 歌いまくり配信 21:00〜 歌・トーク ※配信情報はSNSで通知 |
@MakinoUtahiroba | |
@maki_no_utahiroba |